アプローチ方法と効果

以下のアプローチ法でカウンセリングを行っていきます。

 

■ビッグ5アセスメント(性格分析)

神経症傾向、外向性、開放性(経験の開放性、文化、知性など)、協調性、統制性(誠実性、欲求などの抑制)の5つの因子から性格を分析します。

 

神経症傾向が高い

うつ傾向 不安 緊張しやすい 石橋を叩いて渡る

神経症傾向が低い

動じない 石橋を叩かずに渡る(危険を危険だと感じにくい)

 

外向性が高い

よくしゃべる 刺激を求める チヤホヤされたい 報酬に敏感 覚醒状態が低い

外向性が低い

大人しい 刑罰に敏感 覚醒状態が高い

 

開放性が高い

感受性が強い 創造力が高い 賢い

開放性が低い

現実的思考 新しいことが苦手

 

協調性が高い

感じがいい 協力的 友好的 同情的 出世しづらい 

協調性が低い

皮肉屋 よくしゃべる 自己中心 自己愛が強い 気持ちを汲み取れない

 

統制性が高い

計画性がある ルールを守る 注意深い 忍耐強い 融通がきかない

統制性が低い

ルール無視 衝動的 不注意 

 

期待できる効果:対人関係の築き方、向いている職業の発見、病気やパーソナリティー障害傾向などの分析、向精神薬との関連など

 

 

■システム理論アプローチ(家族療法・ボーエン派)

人は、お互いに影響し合っていたり、環境が関与していたりすることから、個人だけに焦点をあてても解決しないことが多いです。そのため、個人と、個人を取り巻く環境全体をみることで、何が問題なのかを明らかにしていきます。

 

期待できる効果:家庭環境(夫婦の関係、親子の関係)。学校の課題(不登校、いじめ等)。職場の課題など。

 

■応用行動分析

人の行動の増減は、メリット、デメリットによって決められるといういたってシンプルな考え方です。例えば、不登校(原因は様々)の場合、学校よりも家にいた方がメリット(ゲームができる。涼しい。食べたい時に何か食べられる。勉強しなくていい。いじめられないなど)があるからです。そのため、メリット、デメリットを上手く利用することで行動変容を行っていきます。

 

期待できる効果:不登校。その他、子供のわがままなど、困る行動を減らしたいなど。※逆に、いい行動を増やすことも可能。

 

■認知行動療法

思考の癖や行動を変えることで、気分的な落ち込みなどを改善させていくというものです。

期待できる効果:ストレスをためにくい思考。人間関係の円滑化など。